Scaled Agile, Inc.は試験業界の標準を用いて、各試験の長さを決定しています。
試験を作成する際に、試験時間に影響を及ぼす次のようないくつかの重要な変数があります。
質問の数および種類(多肢選択問題、正誤問題、シナリオ問題)
分野の難易度
文法とローカライゼーションへの配慮
ドメインエリア
対象者
試験時間は、試験の目的が、習得した知識をテストするため(教科書などの持ち込み不可)なのか、評価や学習目的で利用するため(教科書などの持ち込み可)なのかによっても異なります。
IT業界および類似の業界における23*の認定プログラムの200以上の試験を、無作為にクロスセクション分析を行ったところ、1問あたりの平均割り当て時間は91.5秒、つまり1分半強でした。この分析で用いられた試験には、30問から200問までの問題数、50分から5時間にわたる試験時間の試験が含まれます。多くのプログラムでは、英語を母国語としない人のために、試験全体を30分などの一定時間延長するか、あるいは問題ごとに時間を追加する(1問につき30秒追加するなど)ことで、時間的な配慮をしています。
こうした業界標準にもとづいて、Scaled Agileは各試験1問につき2分に設定しています。この時間の内訳はどうなっていますか?例として、SPC5試験を用いて説明します。
設問の合計数:60問
試験時間:120分
試験の合計ワードカウント数:3500ワード
平均読み込み速度:1分につき150ワード**
試験全体の読み込み時間:24分(上記の読み込み速度にもとづくと、1問につき25秒以内)
すべての問題に対する解答時間:60分(1問につき60秒以内)
追加時間:36分(英語を母国語としない人、読解に時間がかかる人、未解答の問題の見直しや、解答の修正にかかる時間などへの配慮として1問につき35秒以内を追加)
1問あたりの合計時間:2分
上記の数値は例示のために平均化され、四捨五入されています。問題によっては、上記の平均値と比べて解答に時間がかかるものとかからないものがあります。
適切な試験時間を設定するためにはさまざまな工夫が必要です。Scaled Agileは、各試験の時間がすべての受験者にとって公平なものであるようにして、受験者の知識を測定するという全体目標をサポートするために、さまざまな取り組みを行っています。
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*IBM、Oracle、Adobe、Microsoft、IC3、Scrum.org、Scrum Alliance、SAS Institute、Cisco、PMI、CompTIA、NetApp、Amazon Web Services、ITIL、Citrix、VMWare、ISACA、ISC(2)、ICECC、Salesforce、SAP、ASQ
**大人の平均読み込み速度(1分につき英語150ワード)にもとづいたもの(184±29 = 155ワード/分) 。ソース元:https://en.wikipedia.org/wiki/Words_per_minute#Speech_and_listening
